BLOG

2016/10/08

認知症と歯の関係

超高齢社会の日本において、認知症はご家族単位として考えると誰にでも関係する可能性があるものです。何も高齢者だけの問題ではありません。私自身も祖母の認知症の予兆が見られ始めてから、さらに関心を持つようになりました。

認知症の問題は数多く存在しておりますが、こちらでは「認知症と歯の関係について」お話をしたいと思います。歯科治療の進化や8020運動という国の取り組みだけでなく、皆様がお口に関心をもち、歯磨きを頑張っていただいたおかげで、日本人の歯の本数は徐々に増えつつあります。歯磨きをした結果、歯の残っている本数が増えた、歯の残っている方が増えたということは大変喜ばしいことではあります。しかし、ここに認知症が関わってくるで少し事態は変わってしまいます。

認知症によって手足の動きがコントロールしにくいことで、今までできていた歯磨きが難しくなってしまったり、忘れてしまったりしてしまうことが多いようです。虫歯菌や歯周病原菌は歯に生着しやすいため、お口の清掃がうまくいかないと虫歯も歯周病も確実に進行してしまいます。お口の中が菌でいっぱいになった状態で誤嚥(気道に空気以外のものが入ってしまうこと)を起こしてしまうと、誤嚥性肺炎と言われる命にも関わる事態にもなりかねません。

自身で清掃できないとなると、重要になってくることが介護者です。歯ブラシや入れ歯の清掃は実際にやってみるとなかなか難しいのですし、そこまで手が回らないという現実もございます。

当院のスタッフは認知症の方のお口のケアについてセミナーなどで勉強をしております。お口の清掃における疑問点などがございましたら、まずはご相談ください。少しでもご家族の負担を減らせるのではないかと思います。また、当院ではセミナーを開催する予定もございますので、一緒に勉強しましょう。

 

shouzikaigo

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
中尾歯科医院
http://nakaodc.net/
住所:〒164-0003 東京都中野区
東中野 4-5-24
TEL:03 – 6885 – 4371
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇